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SNSで日本酒の魅力を発信!ミス酒・かりんと【日本酒の右腕#2】

SNSで日本酒の魅力を発信!ミス酒・かりんと【日本酒の右腕#2】

SNSをのぞけば、たくさんの日本酒ファンの投稿が目に止まります。

日本酒業界がますます盛り上がるためにも、造る人や売る人だけでなく、飲み手目線の発信がどんどん増えていくと嬉しいですよね。

「零下」では、美味しいお酒はもちろんですが、日本酒業界を盛り上げる、さまざまな人や商品をご紹介しつつ、その活動をたくさんの人に届けたいと考えています。

そこで、今回は、X(旧Twitter)を中心に精力的に日本酒の魅力を発信し続け、1万人以上のフォロワーに愛される かりんと氏 にインタビューをさせていただき、一緒にお酒を飲ませていただくことに。

Xで大人気 かりんとさんのプロフィール

かりんと ミス酒 miss sake

大阪府出身。酒販店に勤務しながら、2021 Miss SAKE OSAKA 地域活動貢献賞を受賞し、大阪をはじめ多数の日本酒イベントに参加。

Xを中心に日本酒やお酒に関する情報を発信しながら、フォロワーさんとの交流を大切にされています。

また、2023年、国内最大級の日本酒イベント「若手の夜明け」にてツアーガイドを担当。

Xアカウント(かりんと):@karin10SHU


<Miss SAKEとは?>

伝統ある日本酒と日本文化の魅力を日本国内外に発信する美意識と知性を身につけたアンバサダーを選出することを目的としたミスコンテストのこと。

あまたの日本酒ファンと出会い、日本酒好きに

かりんと 神田酒家

かりんとさんと日本酒の出会いを聞いてみると、学生時代のアルバイト経験と、日本酒コミュニティーの存在が大きかったとのこと。

日本酒を提供している飲食店で働いていたという理由は、わりかし容易に理解できますが、気になるのは「日本酒コミュニティー」の方。

そのコミュニティーというのは、かりんとさんが学生時代からずっと関わっている「神田酒家(かんださけいえ)」。かりんとさんの大学時代の友人二人が立ち上げて、今なお、多くの日本酒ファンが夜な夜な集う同好会です。

今では、酒蔵に勤める蔵人(くらびと)や、飲食店で働く日本酒のプロの方など、幅広い日本酒好きが集っている、知る人ぞ知るコミュニティー。

かりんとさんは、そこで毎晩たくさんのお酒を開けたと笑顔で答えてくれました。

「たくさん美味しいお酒を教えていただいたので、自然とお酒に詳しくなって、日本酒の魅力に気がつくことができました」

「自分の強み」をつくるため、Miss SAKEへ

かりんと Miss SAKE

その後、新卒で都内の酒販店に就職したかりんとさんが、さらに日本酒と深く関わるようになったきっかけが、Miss SAKEとしての活動。

「社会人になって、自分の強みが欲しいなとずっと考えていたのですが、社内の憧れの先輩がMiss SAKEの方だったので、自分も挑戦してみたんです」

そして見事、地方戦を勝ち抜き、大阪代表として臨んだ「2021 Miss SAKE Japan」で「地域活動貢献賞」を受賞し、Miss SAKEの活動を始められた、かりんとさん。

大阪出身ということもあり、日本酒のイベントに多数参加する中で、「秋鹿」や「呉春」などをはじめ、大阪のお酒に強い想い入れが芽生えたそう。

これからの目標。日本酒の魅力をもっと伝えたい

かりんと 若手の夜明け ツアーガイド 

「造り手の想いを感じられたり、その土地ごとの魅力的な日本酒があって、素敵なお酒に出会うたびに感動しています。」

日本酒の魅力は、味もさることながら、日本酒がいろんな人とのご縁を運んでくれるところだと語る、かりんとさん。

そんな、かりんとさんは大好きな日本酒をより多くの人に伝えるために、Xでの情報発信を精力的に行っている他、オンライン以外にも活動の場所を広げています。

昨年2023年は、若い世代の造り手が集まる国内最大級の日本酒イベント「若手の夜明け」では、酒蔵のツアーガイドを担当。

さらに酒販店で働くかたわら、ツアーガイドの資格取得や国外にもお酒の魅力を伝えるべく語学習得に励まれるなど、人並みならぬ努力家の一面も。

「日本酒の魅力をたくさん教えてもらったので、その分、私も一人でも多くの方に日本酒を好きになるきっかけをつくれたら嬉しいです。全国の酒蔵ツアーもやっていきたいと考えています」

甘口の日本酒好きにおすすめ!六十餘洲 HASAMI

日本酒をこよなく愛するかりんとさんに、当店「零下 - REIKA - 」からセレクトした一本を飲んでいただきました。今回飲んでいただいたのが「六十餘洲 純米吟醸  HASAMI」

セレクトした理由は、原酒ならではの張りのある味わいに加えて、アルコール度数が低く飲みやすいところ。普段は熟成酒も好んで飲まれるかりんとさんに、あえて飲みやすい一本を飲んでいただくことに。 

「これは、すいすい杯が進むので、あっという間になくなりそうです!とにかく飲みやすいので、日本酒初心者にもおすすめしたい!」

六十餘洲は、長崎県の蔵元・今里酒造の人気銘柄ですが、長崎はかりんとさんのお母様の故郷という共通点もあるのだそう。

「六十餘洲 HASAMI」と相性抜群の生クリーム

ちなみに、当店のおすすめのマリアージュは「六十餘洲 純米吟醸 HASAMI」と生クリームとの組み合わせ。

低アルコールのものは、 軽くて水っぽい印象もありますが、13度の低アルコールながら、しっとりとした柔らかな甘みを持つのが六十餘洲 HASAMIのひとつの特徴。

HASAMIの甘味とパリっと後味を引き締めてくれる潔く控えめな酸味が、生クリームの甘さと同調して、とても至福な甘さを堪能することができるのです。

ちょっと意外な組み合わせかもしれませんが、ショートケーキやシュークリームと合わせると絶妙な味わいですので、ぜひ試してみてください。

最後に

今回は、Xを中心に情報発信をしながら、日本酒業界を盛り上げるかりんとさんにインタビューをさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

 お話をさせていただき、日本酒に対する愛を強く感じたのはもちろんのこと、SNSの発信内容さながらとても温かい人柄に思わずファンにならずにはいられませんでした。 

「六十餘洲 純米吟醸 HASAMI」を開けて、すぐに一本空けてしまったことは言うまでもありません。

かりんとさんの今後のご活躍を楽しみにしつつ、当店も引き続き活動を応援させていただきます。

この記事の監修者

日本酒王子の写真

日本酒王子

近藤悠一

Sake Prince, Yuichi Kondo

・店舗のない日本酒専門店「さくら酒店」代表取締役社長
・YouTuber
・NHK文化センター・毎日文化センター日本酒講師

1980年、岐阜県大垣市生まれ。
金沢大学在学中、ニューヨーク州立大学バッファロー挍へ1年間派遣留学。 日本人としてのアイデンティティを強く感じさせられ、日本文化において最も好きな日本酒を専門とする酒屋になることを決意。
大学卒業後、商品先物取引業者での勤務や、日本酒専門店・山中酒の店での店長職を経て、2013年に「さくら酒店」を創業。
「日本酒王子」としてマリアージュのイベント企画開催、法人様向け営業、人事労務などを担当。利酒師合格経験あり。
これまで5000種類以上の日本酒を利き酒してきた実績を活かし、YouTubeチャンネル(登録者数5000人超)では、日常に寄り添ったおすすめの日本酒を「忖度なし」で紹介。
LINEオープンチャット「教えて!日本酒王子」の参加者は600人にのぼる。