昨今、スパークリングワインの代替品として、スパークリング日本酒の人気が急上昇しています。
さっぱりとしたお酒が飲みたいときや、おめでたい席に特に選ばれる機会が多くなり、スパークリングを造る酒蔵も増えたため、飲み手をさらに楽しませてくれる一大ジャンルにもなりつつある日本酒。
本記事では、そんなスパークリング日本酒の魅力をお伝えするとともに、おすすめの商品5選をご紹介していきます。
初めて飲まれる方は、「こんなに美味しいお酒があるんだ」と感じていただける商品をラインナップしているのでぜひ参考にしてみてください。
スパークリング日本酒 3つの特徴
「スパークリング サケ」とも呼ばれるスパークリング日本酒。
最も生産量が多いところでは、宝酒造の「澪(みお)」はコンビニやスーパーでも手に入るので、ご存知の方も多いと思います。
ここでは、スパークリング日本酒の大きな特徴を3点ご紹介いたします。
①発泡性を持つ日本酒
多くのスパークリング日本酒が、スパークリングワイン同様、瓶内二次発酵という手法によって、ガスを発生させ発泡性を生み出しています。
シュワシュワとしたガスの口あたりが優しく、特に暑い日や、さっぱりしたお酒を飲みたいというときに飲む「スパークリング日本酒は最高」という日本酒ファンの方も多い印象です。
②アルコール度数が低く、飲みやすい
日本酒の標準的なアルコール度数が15-16%に対して、スパークリング日本酒は度数が低い傾向にあります。
澪のアルコール度数は5%、本記事でご紹介する商品を例にあげると、低いものは9%、最も高いものでも13%です。
飲み口の爽やかさとこのアルコール度数の低さが相まって、飲みやすいお酒として定着しています。
③食前酒や乾杯、お祝い事ににぴったりなお酒
スパークリングワインで乾杯というシーンは、一度は体験したことがあると思いますが、スパークリング日本酒での乾杯も非常に盛り上がります。弊社で開催するマリアージュ会や試飲会では、初めて飲まれる方にたくさん感動の声をいただくお酒なので、ぜひお祝い事に選んでいただきたいお酒です。
また、食前酒としても、最適なお酒です。今回ご紹介する商品は、比較的どんなお料理にも合わせやすいお酒なので、ぜひ試してみてください。
スパークリング日本酒を開栓する際の注意点
スパークリング日本酒(活性にごり)は、ガス圧が強く、開栓時にほとんど吹きこぼれてしまうということもあるので、開栓の方法に注意が必要です。
大前提として、必ず1日以上は立てた状態で冷蔵庫の中で静止させておいてください。横倒しにしていると中身が暴れて吹きこぼれやすくなってしまいます。
また、手ぬぐいや滑りにくいタオルを用意してゆっくりと開けていただくようお願いいたします。
(当店・零下では、全ての活性にごりタイプのお酒に、開栓時のマニュアルを添えて配送をさせていただいておりますので、ご安心ください。)
おすすめのスパークリング日本酒5選
ここからは、一度は絶対に飲んでいただきたいおすすめのスパークリング日本酒をご紹介していきます。
天山(てんざん) SPARKLING Dosage Zéro【アルコール度数13%】
商品名にあるドサージュ・ゼロとは、「加糖なし」の意で、極辛口タイプのスパークリングワインを指します。
本場・シャンパーニュと同じ機材・同じ製法で瓶内二次発酵。白桃を思わせる香りにエレガントで柔らかい口当たりが楽しめるお酒。
お米本来のピュアな味わいを生かしたドライな後口が、きめ細かな泡と相まって絶妙なバランスを作り出しています。
- 天山酒造(佐賀県)
- アルコール度数:13%
- 精米歩合:60%
陸奥八仙 8000 DRY SPARKLING 2021【アルコール度数11%】
こちらもシャンパーニュ地方のシャンパンと同じ製法で造られたスパークリング日本酒で、ドライですっきりとしたタイプ。
きめ細やかな泡が長く持続して、乾杯からお食事の前半まで幅広く合わせられます。特に洋風の前菜とぴったりなお酒です。
- 八戸酒造(青森県)
- アルコール度数:12%
愛宕の松 Sparkling 720ml【アルコール度数13%】
ミラノ酒チャレンジ2019で金賞受賞。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、3年連続世界一に選ばれた蔵元の自信作。
ほのかな苺の様な香りと上品な甘みが軽やかで、弾ける泡が爽快に後味をまとめ上げてくれます。
今主流の瓶内二次発酵ではなく、出来上がった酒に炭酸ガスを充てんし、ガス圧をコントロールすることできめ細かい泡を実現させています。
- 新澤醸造店(宮城県)
- アルコール度数:13%
- 精米歩合:55%
雨後の月 微紅(びこう) Sparkling Asia 発泡純米【アルコール度数9%】
まるでロゼのシャンパーニュを思わせる鮮やかなピンク色で見た目から楽しめるお酒。またアルコール度数9%と今回ご紹介する中でも最も低いアルコール度数も特徴です。
ピンク色の特殊な酵母を使用して醸した純米酒を瓶内二次発酵させて、発泡性を持たせています。
ほのかにヤマブドウを連想させる果実香、かすかな甘みを帯びながらも見た目とは裏腹にドライな後口に心弾みます。
- 相原酒造(広島県)
- アルコール度数:9%
- 精米歩合:70%
津島屋外伝 純米酒 Sudwind(南の風)【アルコール度数11%】
氷温貯蔵により瓶内二次発酵を進めることで、ガス圧をやや高めに設定して、爽やかに甘みと酸をお楽しみいただけるような酒質設計に仕上がっています。
木曽川の伏流水を100%使用し、ドイツ白ワイン醸造用の酵母で醸した、アルコール度数11%の無濾過生原酒。
フローラルな香りとすっきりとした甘みが特長的な、日本酒とワインのハイブリッドな味を堪能してください。
- 御代櫻醸造(岐阜県)
- アルコール度数:11%
- 精米歩合:60%
最後に
当店・零下では、スパークリング日本酒をギフトとして買ってくださる方が多数いらっしゃいます。また飲みやすいお酒として、日本酒を飲み始めたビギナーの方にも、非常に喜ばれるお酒です。
特に、「愛宕の松 Sparkling」や、「雨後の月 微紅」は目を疑うくらいリーズナブルなお値段なので、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。