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【1〜3千円前後】辛口の日本酒10選|プレゼントにもおすすめ!

【1〜3千円前後】辛口の日本酒10選|プレゼントにもおすすめ!

「十四代」「而今」「新政」といった大人気銘柄を中心に、フルーティーで華やかな味わいの日本酒が注目を集めています。

しかし、そういったトレンドのお酒だけでなく、「辛口、ドライ、クラシックな日本酒も飲んでみたいけど、どれから飲めばいいのかわからない」。

そんな方に、まずはこれを飲んで欲しいというお酒を当店・零下で取り扱いのある日本酒の中から厳選してご紹介していきます。

日本酒を愛する知人・友人・家族にプレゼントしてもきっと喜んでもらえるラインナップなので、ギフト選びの参考にもしていただけるはずです。

辛口の日本酒とは?

辛口の日本酒は、他にもドライ、クラシックなどと呼ばれる、昔ながらのお米の味わいを楽しめる日本酒を指します。

より専門的な見方をすれば、①お酒に含まれる糖分②酸度③アミノ酸度④アルコール度数などの要素で細かく見ることもできますが、ここでは、炊き立てのご飯や焼き立てのパン、ナッツのような香りのする日本酒を辛口と表現させていただきます。

ただし、日本酒の「甘口」「辛口」はわかりやすく2つに分類したものであって、「辛口」といってもアルコール飲料全体では「甘口」にあたります。

辛口と甘口はどう違う?

一方で、甘口の日本酒は、当店・零下では多くがモダンタイプと呼んでいる分類です。

果実や花の香りのする、味わいの軽いものを指し、お酒に慣れていない方でも飲みやすいお酒が多いため、日本酒初心者にもよくおすすめされています。

またお料理との組み合わせを考えると、辛口の日本酒はメインのお食事と合わせられることが多く、甘口は前菜や、チーズ・生ハムなどの軽いおつまみに合わせられることが多くあります。

お米の旨みをより引き出せる熱燗は、辛口の日本酒が選ばれることが一般的です。

辛口の日本酒の選ぶ3つのポイント

日本酒を選ぶ際のヒントとして、特定名称や日本酒度、アルコール度数などさまざまな基準がありますが、ここでは初心者の方でもより参考にしやすい3つのポイントをご紹介します。

精米歩合で選ぶ

精米歩合は日本酒を造る際に使われるお米において、どれくらい削ったお米を使用したかを表す数値です。例えば、精米歩合60%というのは、玄米から外側の40%を磨いたお米のことです。

あまり削っていない精米歩合の高い日本酒(90%や80%精米など)は旨味をしっかりと感じられる濃厚な味わいになる傾向があり、精米歩合の低い日本酒(50%や40%精米など)は透明感の高いクリアですっきりとした軽快な味わいのものが多くあります。

産地で選ぶ

好きな銘柄を探す際には、産地も重要な要素です。

出身地はもちろん、思い出の場所や、行ってみたい場所など、日本酒を飲むことで日本旅行を楽しむような気持ちで選んでみるのも日本酒を楽しむ一つの魅力です。

合わせたい料理で選ぶ

オンラインショップでお酒を選ぶ際には、それぞれのお酒にあう食材や料理が説明されていることも多いため、商品の説明を参照して選んでみるのもおすすめです。

肉料理、魚料理では、脂の多い・少ない食材や調理法で合うお酒が変わってきますので、焼き鳥やおでん、お鍋など好きなお料理に合う日本酒をぜひ探してみてください。

辛口の日本酒10選

三井の寿 純米吟醸 +14 大辛口【福岡県】

精米歩合:60%

スラムダンク風のラベルで有名な三井の寿 純米吟醸はなんといっても日本酒度+14のキレが特徴。シャープでエッジの効いた輪郭と研ぎ澄まされつつもどことなく遊び心をもった味わいをお楽しみいただけます。

往年のマンガ好き、スラムダンクに熱狂した世代にはきっと喜ばれる一本。

七田 純米 山田錦 七割五分磨き【佐賀県】

精米歩合:75%

七田ブランドの代名詞、75%精米の純米酒です。

「米を磨かなくとも、磨かれた味にする!」をコンセプトにして造られ、旨味と力強さの中に山田錦らしいふくよかな洗練された味わいが表現されています。

50℃前後の熱燗にしても、山田錦の旨味と甘みをより一層感じることができます。

日輪田 生酛純米 美山錦【宮城県】

精米歩合:60%

すっきりとしたアタックから、ぐっと膨らむ旨味、程よいボリューム感、後味のキレ、どれをとってもレベルの高い一本。

「正しく造れば綺麗な酒質になる」という蔵元の言葉通り、軽快な飲み口から広がる優しい米の旨味と、心地良い酸が引き立てるボディバランスの良さが秀逸です。

石鎚 純米吟醸 山田錦【愛媛県】

精米歩合:50%

2018年9月から半年間、ANA国際線ファーストクラス、ビジネスクラス搭載酒に採用された純米吟醸。兵庫県産の特等山田錦を50%まで磨き、丁寧に低温発酵。洋梨のような瑞々しい香りに優しい膨らみのある旨味、そしてしっかりとした酸味が調和した味わいで、飲めば飲むほどその旨味がじんわりと体を包み込んで離しません。

竹雀 生酛純米 岐阜県産山田錦【岐阜県】

精米歩合:50%

お料理と支え合う柱のような酒をめざし、酵母無添加による生酛づくりで醸されました。

蔵元のある地元岐阜県の池田町で栽培された山田錦を使用し、適度な枯れ具合と凝縮感のあるカカオ系の力強い旨味、そして後切れのよさがまさに岐阜酒を象徴するような仕上がり。

55℃前後の熱燗にしても美味しくいただけます。

五十嵐 純米 大辛口 無濾過生原酒 直汲み【埼玉県】

精米歩合:65%

クラシック系でアルコール度数も17度台と高いですが、強いガス感で爽やかなキレが楽しめる一本。一服の清涼剤のごとく、濃醇な旨みの中にも爽やかな印象を与え、 フィニッシュのドライな後口にいざないます。バターや油を使ったお料理と相性抜群です。

安芸虎 純米 山田錦 80%【高知県】

精米歩合:80%

阿波山田錦を80%残して20%のみ精白した新感覚の食中酒。基本はクラシックスタイルながらも、バナナ系の穏やかな香りからはモダンスタイルも感じられる一本。分厚い旨味でお料理の脂や旨味を引き受けるてくれるので、ぜひペアリングを楽しんでください。

白隠正宗 生もと純米 誉富士【静岡県】

精米歩合:65%

酸味が少なく、キレがいいタイプの希少な食中酒です。お椀物、魚の干物・塩焼き、などに合わせてどこまでも飲み続けていたいと感じられる一本。

深みのある旨味と軽快な後口という相反する性格の味わいが訪れる生酛(きもと)造りの日本酒です。

六十餘洲 純米 山田錦【長崎県】

精米歩合:65%

決して奇をてらわず、華やかさとは無縁のクラシックミディアムの定番といえばこの一本。文鎮のような安定感とお出汁を引き立てる名脇役。冷やして良し、温めて良しの万能食中酒です。

賀茂金秀 辛口特別純米【広島県】

精米歩合:【麹米】50% 【掛米】60%

しっかりとした硬質な旨味とシャープでキレのいいボディが素晴らしい。

一言で言うなら「色気のある辛口」。ボディは硬質でしっかりとした旨味も中心部分に感じながらも、スレンダーなシルエットに惚れてしまいます。渋みを感じさせつつ後味はズバっと切れ上がる潔さに脱帽。クラシック寄りのモダン・ミディアムスタイルの味わいの一本です。

最後に

辛口を普段から飲まれる方はもちろん、甘口やフルーティーな日本酒が好きな方にも、ぜひ飲んでいただきたい辛口の日本酒を10選ご紹介しました。

お料理と合わせることでいろんな表情をみせる味わいの奥深さをきっと楽しんでいただけるはずです。

当店・零下ではマイナス5℃の管理とチルド配送を徹底しておりますので、最高品質の状態で日本酒を飲みたいというご要望にしっかりお応えすることができます。また商品選びに迷った際には、お気軽にお問合せをいただけますと幸いです。

この記事の監修者

日本酒王子の写真

日本酒王子

近藤悠一

Sake Prince, Yuichi Kondo

・店舗のない日本酒専門店「さくら酒店」代表取締役社長
・YouTuber
・NHK文化センター・毎日文化センター日本酒講師

1980年、岐阜県大垣市生まれ。
金沢大学在学中、ニューヨーク州立大学バッファロー挍へ1年間派遣留学。 日本人としてのアイデンティティを強く感じさせられ、日本文化において最も好きな日本酒を専門とする酒屋になることを決意。
大学卒業後、商品先物取引業者での勤務や、日本酒専門店・山中酒の店での店長職を経て、2013年に「さくら酒店」を創業。
「日本酒王子」としてマリアージュのイベント企画開催、法人様向け営業、人事労務などを担当。利酒師合格経験あり。
これまで5000種類以上の日本酒を利き酒してきた実績を活かし、YouTubeチャンネル(登録者数5000人超)では、日常に寄り添ったおすすめの日本酒を「忖度なし」で紹介。
LINEオープンチャット「教えて!日本酒王子」の参加者は600人にのぼる。