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マイナス5℃管理で、最高にうまい日本酒を届け切る【零下のこだわり#2】

マイナス5℃管理で、最高にうまい日本酒を届け切る【零下のこだわり#2】

「マイナス5℃」は、日本酒が凍るギリギリ一歩手前の温度。
日本酒の保管をする上では、酒質や味わいを最も造り立てに近い状態に保つことができる温度です。

当店・零下では、このマイナス5℃で商品を徹底管理することに心血を注いでいますが、こう思われる読者もいるかもしれません。

「実際に飲み比べてみないと、マイナス5℃の良さがわからない・・・」

そのご意見も「ごもっとも」。

ただ、お客様全員に飲み比べ体験を提供する機会をつくることが難しいのも事実。
そこで、本記事では、今より少しでもマイナス5℃で管理した日本酒の魅力が伝わるような情報をご紹介して行きます。

「零下」がマイナス5℃にこだわる3つの理由

「零下」がマイナス5℃にこだわる3つの理由

マイナス5℃で全ての商品(一部の例外除く)を管理をすることは非常にコストがかかります。それでも当店・零下がマイナス5℃にこだわる理由を3つ挙げさせていただきます。

①本当に美味しいお酒を飲んでほしい

0-5℃の冷蔵庫に入れているだけでも、日々、味わいが変化するほどデリケートな日本酒。
楽しみで買う日本酒だからこそ、最高の状態で届け切るためには、マイナス5℃の保管が絶対条件です。

「同じお酒でも、他の酒屋さんで買った物と味が違って驚きました!」なんてお言葉をいただくことも。

②造り手の想いを届けたい

造り手が丹精込めたお酒が、飲み手に届く頃には、すっかり味わいが変わっているということは残念ながら非常によくあることです。

実際に、そうそうたる酒蔵がマイナス5℃管理を実施しており、私たちは、そんなお酒を造る人の想いを届けるためにも、マイナス5℃保管を徹底しています。

【マイナス5℃管理の蔵元(一例)】

  • 新澤醸造店(代表銘柄:伯楽星、零響、残響)
  • 寒紅梅酒造(代表銘柄:寒紅梅)
  • アリサワ(代表銘柄:文佳人)
  • 御代櫻醸造(代表銘柄:津島屋)

③日本酒の価値を底上げしたい

日本酒の消費量は減少傾向にあることは紛れもない事実ですが、日本が世界に誇る伝統文化として日本酒の魅力をもっと広く伝えるためには、一つ一つの商品をベストな品質で流通させる必要があります。

また、「マイナス5℃管理・熟成」といった、唯一無二の付加価値をつけた新しい日本酒の楽しみ方をご提案したいと考えています。

プロも感動!「マイナス5℃」と「5℃」管理は全く別物

マイナス5℃の魅力を伝えるために、「食」や「日本酒」のプロの方にも飲み比べしていただいています。プロの方のリアルな評価もご紹介をさせていただきます。

マイナス5℃の伯楽星・純米吟醸

マイナス5℃の伯楽星・純米吟醸 飲み比べ感想

賛否両論・店舗統括料理長の丹下様に、マイナス5℃管理の伯楽星 純米吟醸と一般的な5℃管理の伯楽星 純米吟醸をブラインドで飲み比べていただきました。

「マイナス5℃の方が、口に含んだ瞬間と最後が綺麗な印象。後味、余韻が伸びて好きです。断然、高級感を感じます。」

マイナス5℃の望・生酛純米

マイナス5℃の望・生酛純米 飲み比べ感想

唎酒師でもある、めん処孫万の 和田様に、マイナス5℃管理の望 生酛純米と一般的な5℃管理の望 生酛純米をブラインドで飲み比べていただきました。

「マイナス5℃の方が、すっきり、フレッシュな印象。高級な味わいだと思います。一方で、5℃管理の方は熟成感が楽しめて、そちらの味わいも好きです。」

お二人のプロにブラインドでテイスティングしていただいた結果、マイナス5℃の日本酒は、フレッシュ、すっきり感、より高級な日本酒の味わいを楽しむことができ、全く違うお酒だと感じられたようです。

【一問一答】日本酒王子・近藤に、マイナス5℃管理への想いを聞いてみた!

日本酒王子・近藤

零下でバイヤーを務める日本酒王子こと近藤に、マイナス5℃の酒屋を始めたきっけや、品質管理に関する想いを聞いてみました。

Q:なぜマイナス5℃の酒屋を始めようと思ったの?

大学生の時にアメリカ留学をしたんですが、現地で飲んだ日本酒が常温で3年間放置されたもので、本当にまずかったんですよね。
創業前に、日本酒の管理に最適な温度帯は何℃かと考えていたところ、「伯楽星」醸造元の新澤さんにマイナス5℃がフレッシュさを保つベストな温度だと教えていただいたことがきっかけです。

Q:マイナス5℃の商品管理で、最も気をつけてることは?

品質を保つためにも、ラベルを保護する意味でもできるだけ温度が上がらないように梱包作業を行うことです。零下の発送センターでは、生鮮食品も管理する冷蔵環境で素早く梱包作業をし、集荷が来るまで再びマイナス5℃領域で管理をしています。

Q:(コストがかかるので)正直、普通の冷蔵管理にしたいと思ったことはある?

一度もないです。日本酒の品質の高さを最優先していますので、2013年の創業以来、ずっとマイナス5℃管理を貫いています。

Q:自宅では、どうやって日本酒を保管している?

プライベートでもマイナス5℃のSAKE CABINETで保管しています。暑い季節には、保冷庫から出したばかりの日本酒はとても冷たくて、特にスパークリングタイプを乾杯で飲むと最高です。

Q:マイナス5℃管理への熱い想いをどうぞ!

いまだに常温管理をしている売り場があったり、通常の冷蔵庫で管理されている日本酒があるなかで、マイナス5℃で管理された日本酒の美味しさを世界中の方に伝えたい。今まで日本酒が苦手だった方も、きっとマイナス5℃管理の日本酒なら好きになってもらえるはずです。
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創業当初から、マイナス5℃管理の日本酒を提供し続けて10年。少しでもマイナス5℃管理の日本酒で、飲み手の感動を生み出せていたらこの上なく幸せです。

ちなみに、自宅でもマイナス5℃で日本酒を冷蔵管理したいという方には、日本酒王子・近藤も愛用している SAKE CABINET がおすすめです。

最後に

「零下」のお客様からは、「安心して買える」「品質管理が信頼できる」といった嬉しいお言葉も多数いただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。

大好きな日本酒も、マイナス5℃管理のものを飲んでみたら、新たな発見があるかもしれません。

また、苦手だなと思っていたお酒も、実は飲んだ商品がたまたま品質管理が悪いものだっただけということもありえます。

当店では、マイナス5℃の管理のみならず、定期的に社員全員で利き酒をして品質のチェックも実施しており、品質管理には絶対の自信があります。

一人でも多くの方に、より楽しい日本酒ライフをご提供できるよう、これからも品質管理を徹底して参ります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事の監修者

日本酒王子の写真

日本酒王子

近藤悠一

Sake Prince, Yuichi Kondo

・店舗のない日本酒専門店「さくら酒店」代表取締役社長
・YouTuber
・NHK文化センター・毎日文化センター日本酒講師

1980年、岐阜県大垣市生まれ。
金沢大学在学中、ニューヨーク州立大学バッファロー挍へ1年間派遣留学。 日本人としてのアイデンティティを強く感じさせられ、日本文化において最も好きな日本酒を専門とする酒屋になることを決意。
大学卒業後、商品先物取引業者での勤務や、日本酒専門店・山中酒の店での店長職を経て、2013年に「さくら酒店」を創業。
「日本酒王子」としてマリアージュのイベント企画開催、法人様向け営業、人事労務などを担当。利酒師合格経験あり。
これまで5000種類以上の日本酒を利き酒してきた実績を活かし、YouTubeチャンネル(登録者数5000人超)では、日常に寄り添ったおすすめの日本酒を「忖度なし」で紹介。
LINEオープンチャット「教えて!日本酒王子」の参加者は600人にのぼる。