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おでんに合うおすすめの日本酒7選|お酒の選び方も紹介

おでんに合うおすすめの日本酒7選|お酒の選び方も紹介

熱々のおでんを食べると、日本酒が欲しくなってしまいますよね。

おでんの出汁や具材、薬味に合わせてお酒を選ぶことでおでんの旨みも引き立ち、より美味しく感じられること間違いなしです。

そこで、本記事では、おでんに合う日本酒の選び方とおすすめの日本酒を厳選して7種類ご紹介します。 ぜひ、おでんと一緒に試してみてください。

おでんと相性のよいお酒を選ぶポイント

まずは、おでんと相性のよいお酒を選ぶポイントを3つご紹介します。

  • 具材
  • 出汁
  • 薬味

1つずつ詳しく解説していきます。

おでんの具材

おでんの具材には地域や家庭によっても様々なものがあります。

出汁が染み込んだ大根などの野菜、魚の旨みが凝縮した練り物には米の旨みがしっかりとした純米酒が合います。

また、牛すじなどの肉系には吟醸酒を合わせるのがおすすめ。

おでんの出汁

おでんの出汁には醤油やみりん、塩、料理酒などの調味料が使われているため基本的にはどんな日本酒でもよく合います。

味噌味の場合は、すっきりとキレのある辛口の日本酒を選ぶと口の中もさっぱりとして、おでんも食べやすいです。

おでんの薬味

からしや削り粉は辛口日本酒や米のうまみの強い純米酒、柚子胡椒は辛口でキレのある日本酒がよく合います。

おでんに合うおすすめの日本酒7選

おでんにぴったりな日本酒を厳選してご紹介します。

浅間山 純米 大辛口 <野菜と相性抜群>

浅間山 純米 大辛口浅間酒造では「日本一野菜に合う日本酒」を目指した酒造りをおこっており、代表銘柄「浅間山」の純米大辛口は控えめな立ち香とスパッと切れる後味が特徴的な日本酒。

おでんの中でも特に大根などの野菜と非常に相性がよいです。

  • 群馬県
  • 精米歩合:60%

安芸虎 純米 山田錦 80% <練り物と相性抜群>

安芸虎 純米 山田錦 80%フランスの日本酒コンテスト「KURA MASTER 2017」で最高賞のプラチナ賞を獲得した食中酒。

阿波山田錦をわずかに精白した精米歩合80%の純米酒で、果実のような香りと透明感のある旨みが食事を引き立てます。

おでんの具材の中ではちくわなど練り物系とよく合います。

  • 高知県
  • 精米歩合:80%

三井の寿 純米吟醸 +14 大辛口 <お肉と相性抜群>

三井の寿 純米吟醸 +14 大辛口三井の寿は日本酒度+14の切れ味抜群でシャープな味わいが様々な食事やおつまみに合う大辛口の純米吟醸酒。

スラムダンクのユニフォームをオマージュしてつくられた「スラムダンク風ラベル」は国内外から親しまれています。

スパッと切れる爽快感がありながらもお米の旨みをしっかりと感じられるバランスのよさが特徴的で、 おでんとも非常に相性がよく、特に牛すじなどの肉系との相性が抜群です。

  • 福岡県
  • 精米歩合:60%

白隠正宗 生もと純米 誉富士 <魚と相性抜群>

白隠正宗 生もと純米 誉富士過去に燗酒コンテストで金賞などを受賞してきた白隠正宗の「山廃純米」の後続商品。

伝統的な製法である生酛造りでつくられ、深みのある旨みと爽快な後味という相反する味わいが楽しめます。

おでんの中では魚系の具材との相性が抜群です。

  • 静岡県
  • 精米歩合:65%

伯楽星 純米吟醸 

伯楽星 純米吟醸伯楽星は「究極の食中酒」として醸された日本酒。

滑らかな口当たりとすっきりとした味わいが特徴的で、おでんとも非常に相性がよく飽きの来ない1本です。

思わず盃もお酒も進んでしまいます。

  • 宮城県
  • 精米歩合:55%

黒帯 悠々 特別純米

黒帯 悠々 特別純米原料米には全量契約栽培米を使用しており、吟醸仕込みと純米仕込みでコクとキレのバランスが最高の辛口日本酒。

辛口ながらまろやかさも感じられ、おでんの出汁とよく調和して美味しさを引き立たせます。

全温度帯でお楽しみいただけます。

  • 石川県
  • 精米歩合:68%

菊正宗 上撰

菊正宗 上撰菊正宗は「生酛づくり」で醸された雑味がなくすっきりとしたキレのある本格辛口純米酒。

おでんと一緒に熱燗で召し上がるのがおすすめです。

はんぺんなどの具材と相性抜群で、出汁の旨みを引き立ててくれます。

また、すっきりとした味わいなので、出汁割りにしてもおすすめです。

  • 兵庫県
  • 精米歩合:70%

おでんの由来や歴史

最後に少し豆知識をお届けします。

おでんは漢字で「御田」と書きますが、もとは焼き豆腐に味噌を付けた「田楽」に由来する言葉です。

室町時代に生まれた「田楽」には具材を煮込んでつくった「煮込み田楽」というものもあり、のちに具材を焼いたものを「田楽」、具材を煮込んだものを「おでん」と区別して呼ぶようになりました。

そもそも田楽は、江戸時代初期からおつまみとして人気があったという記録も残されており、そのルーツを持つおでんも昔からおつまみとして人々に愛されていたことが想像できると思います。

おでんは江戸時代後期から明治時代初期にかけて飲食店などで販売されるようになり、全国に普及していきました。今では地域によって具材や味付けが異なり、多種多様なおでんが登場しています。

まとめ

おでんと相性のよい日本酒はたくさんあります。 おでんの具材や出汁、薬味などに合わせて日本酒を選ぶと、さらにおでんも日本酒も美味しくいただけること間違いなしです。

ぜひ、いろんな日本酒を試して、好きなペアリングを見つけてみてください。

この記事の監修者

日本酒王子の写真

日本酒王子

近藤悠一

Sake Prince, Yuichi Kondo

・店舗のない日本酒専門店「さくら酒店」代表取締役社長
・YouTuber
・NHK文化センター・毎日文化センター日本酒講師

1980年、岐阜県大垣市生まれ。
金沢大学在学中、ニューヨーク州立大学バッファロー挍へ1年間派遣留学。 日本人としてのアイデンティティを強く感じさせられ、日本文化において最も好きな日本酒を専門とする酒屋になることを決意。
大学卒業後、商品先物取引業者での勤務や、日本酒専門店・山中酒の店での店長職を経て、2013年に「さくら酒店」を創業。
「日本酒王子」としてマリアージュのイベント企画開催、法人様向け営業、人事労務などを担当。利酒師合格経験あり。
これまで5000種類以上の日本酒を利き酒してきた実績を活かし、YouTubeチャンネル(登録者数5000人超)では、日常に寄り添ったおすすめの日本酒を「忖度なし」で紹介。
LINEオープンチャット「教えて!日本酒王子」の参加者は600人にのぼる。