焼き鳥はお酒のおつまみの中でも、超定番メニューの一つ。
鶏肉の部位や味付けによっても全く異なる味わいを楽しめる焼き鳥ですが、ビールやハイボールだけでなく、日本酒とも相性のよい食べ物です。
そこで、今回は焼き鳥とお酒を合わせるポイントや相性の良いお酒の種類、おすすめの日本酒の銘柄をご紹介していきます。
焼き鳥とお酒を合わせる2つのポイント
まず最初に、焼き鳥に合うお酒を選ぶポイントを2つご紹介します。焼き鳥の味で選ぶ
焼き鳥には「塩味」と「タレ味」の2種類の味付けがあります。
塩味は淡白でシンプルな味わいであるため、白ワインなどの軽く淡麗なお酒がよく合います。
タレ味は濃い味付けでコクと甘みがあるため、お酒も赤ワインなど甘口でコクがあるものと相性がよいです。
日本酒の場合は、塩味とタレ味のどちらとも相性が抜群で、昔から多くの人に愛されてきたマリアージュです。
鶏肉の部位で選ぶ
焼き鳥は部位によって、食感や味わいも異なるため、鶏肉の部位に合わせてお酒を選ぶのも1つのポイントです。ここでは一部だけご紹介をさせていただきます。
■砂肝:砂肝は鶏肉の胃袋(筋胃)。コリコリとした食感と淡白な味わいが特徴的で、白ワインとよく合います。
■レバー:独特の味わいと濃厚さが特徴。赤ワインや辛口の日本酒と相性抜群です。
■ハツ:レバーと同様に濃厚な味わいで知られているハツも赤ワインとよく合います。 日本酒との相性も抜群で、特に熱燗やぬる燗がおすすめの日本酒と合わせると焼き鳥もより美味しく感じられます。
■ぼんじり:鶏肉のしっぽの部分。 脂がのっているためビールやハイボールなどでさっぱりといただくのがおすすめです。
■もも:柔らかくてジューシーなこの部位はモモ肉はどんなお酒とも合わせやすいです。
焼き鳥と相性抜群の日本酒
ここからは本題の焼き鳥と一緒にいただきたいお酒の種類をご紹介します。
「塩」「タレ」どちらも相性抜群
前提として、日本酒は焼き鳥の「塩」「タレ」どちらにもよく合います。
基本的な考え方は、タレ味の焼き鳥には辛口、塩味の焼き鳥には甘口というペアリングが楽しみやすくおすすめです。
浅間山 純米 大辛口
「日本一野菜に合う日本酒」を目指す蔵が醸す浅間山 純米 大辛口はスッときれる後味がたまらないドライな日本酒です。 野菜と非常に相性のよい日本酒であるため、ねぎまやさっぱりとした塩味の焼き鳥とよく合います。
- 群馬県
- 精米歩合:60%
- おすすめの温度帯:5℃前後
- おすすめの焼き鳥:ねぎま、さっぱりとした塩味の焼き鳥
三井の寿 純米吟醸 +14 大辛口
山田錦を9号酵母で仕込んだ日本酒度+14のキレと低めのアルコール度数が特徴的な1本です。 有名漫画「スラムダンク」のユニフォームをオマージュしてつくられたラベルで、国内外から親しまれています。 辛口でありながらもお米の旨みがしっかりと感じられ、非常に飲みやすい日本酒です。 焼き鳥はハツや肝などと一緒にいただくのがおすすめです。
- 福岡県
- 精米歩合:60%
- おすすめの温度帯:【冷酒】10℃前後【燗酒】50℃前後
- おすすめの焼き鳥:ハツ、肝
日輪田 生酛純米 美山錦
生酛造りで醸された日輪田 生酛純米 美山錦は濃醇な酒質が特徴的な1本です。 優しいお米の旨みと心地よい酸が感じられ、つい盃も進んでしまいます。 甘みのあるタレ味の焼き鳥がよく合い、特にジューシーなモモ肉の焼き鳥との相性が抜群です。
- 宮城県
- 精米歩合:60%
- おすすめの温度帯:【冷酒】10 - 15℃【燗酒】45℃前後
- おすすめの焼き鳥:甘みのあるタレ味の焼き鳥特にモモ肉)
安芸虎 純米 山田錦 80%
徳島県産の阿波山田錦をわずか20%精白した新感覚の食中酒で、フランスの日本酒コンテスト「KURA MASTER 2017」で最高賞を受賞した1本です。 バナナな穀物のような立ち香、透明感のある旨みが食事を引き立て、タレ味の焼き鳥と相性抜群です。 脂の多いぼんじりなどもこの日本酒を合わせることでさっぱりといただけます。
- 高知県
- 精米歩合:80%
- おすすめの温度帯:【冷酒】10-15℃ 【燗酒】40-45℃
- おすすめの焼き鳥:タレ味の焼き鳥、ぼんじり
七本鎗 純米 玉栄80%
米の旨みを最大限に引き出した精米歩合80%の低精白純米酒です。 野趣あふれるごつごつとした骨格と分厚い旨味、そしてキレのある酸味でワイルドな飲みごたえです。 ぜひタレ味の焼き鳥や手羽先を合わせてお召し上がりください。
- 滋賀県
- 精米歩合:80%
- おすすめの温度帯:常温(15~20℃)、50℃前後
- おすすめの焼き鳥:タレ味の焼き鳥や手羽先
東洋美人 大辛口 純米吟醸
ラベルの印象とは裏腹にドライでキレのある味わいが楽しめる1本です。 軽やかな果実香とすっきりとした口当たりとパリッとした透明感のある後味が特長的で、塩味の焼き鳥によく合います。 皮の焼き鳥と合わせるのもおすすめです。
- 山口県
- 精米歩合:55%
- おすすめの温度帯:5-10℃
- おすすめの焼き鳥:塩味の焼き鳥、皮
百十郎 赤面 大辛口
大辛口の日本酒と聞くとすっきりとした味わいを想像しがちですが、百十郎 赤面は旨味をしっかりと感じられる軽快な辛口酒となっています。 「五百万石」由来のシャープさとふくらみのバランス、さらにキレのある後味が印象的な日本酒です。 味が濃いめで旨味のあるタレ味の焼き鳥やつくねなどとの相性が抜群です。
- 岐阜県
- 精米歩合:70%
- おすすめの温度帯:【冷酒】10℃前後 【燗酒】 50℃前後
- おすすめの焼き鳥:タレ味の焼き鳥、つくね
最後に
焼き鳥は日本酒との相性が抜群なので、あなたにとってのベストのペアリングを探してみるのもきっと楽しいはずです。
当店・零下では、日本酒が凍るギリギリ手前の温度である、マイナス5℃の保存での品質管理を徹底しているため、どこよりもフレッシュで出来立てに近い状態の日本酒をご提供しています。
ベテランバイヤーが厳選した全国の日本酒を取り揃えておりますので、日本酒をお探しの際はぜひご利用いただけますと幸いです。